鎌倉・雪ノ下、鶴岡八幡宮のほど近くに、年2回だけ一般公開される歴史的建物 旧川喜多邸(旧和辻邸) があります。
川喜多長政・かしこ夫妻が暮らし、アラン・ドロンやフランソワ・トリュフォー監督など世界的映画人も訪れた、映画文化の舞台となった邸宅です。
建物はもともと神奈川県秦野市の民家を東京都練馬区へ移築し、哲学者・和辻哲郎が住んでいたもの。昭和36年に川喜多長政が買い取り、現在の鎌倉へ再び移築されました。
母屋の土間、和室、茶室、縁側、そして美しい庭園は、当時の面影をそのまま残しており、静かに時が流れるような空間です。
この記事では、旧川喜多邸の歴史、建物の特徴、公開時の様子、そして敷地内にある川喜多映画記念館へのアクセスまで、写真とともに詳しく紹介します。
この機会に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
旧川喜多邸 の様子と平面図
2026年秋の無料公開日は、10月10日と11日 10:00~16:00 です。
鎌倉駅から小町通りをまっすぐに歩き、最後のT字路を左に曲がるとすぐ右手に川喜多映画記念館があります。川喜多映画記念館の前の小径を歩くと旧川喜多邸へ登る入り口があります。
川喜多映画記念館全景と黒い塀


ここから入ります。庭がきれいですね。
遊歩道があります。右手に庭がありますので眺めながら歩きましょう。
遊歩道の左手の門は新しく作ったそうですが、場所はかつてあった場所だそうです・・・
遊歩道



ここの門ではなく、奥にもう一つの門があります






建物の入口は昔の農家の造りで、入るとすぐに土間があります。
少し薄暗い感じはしますが、土間を上がると和室があり、椅子とテーブルが置かれています。


外国人を迎え入れる用に椅子とテーブルだったらしいです。


👉 鎌倉市川喜多映画記念館「旧川喜多邸(旧和辻邸)」について
角の和室にある本棚に並べられている本は古いものばかりで、とても貴重な本でした。


土間の奥にある女中部屋と台所です。
台所は1980年代まで使えたそうです。


茶室や縁側の椅子にすわって過ごすのも、とても良い時間になります。


最後に・・
川喜多映画記念館の黒塀を外からみた写真です。


旧川喜多邸の平面図です

ところでなぜ旧川喜多邸で旧和辻邸なんでしょうか?
家を基準に考えているからだと思います。
この家はもともと神奈川県秦野市にあった民家を東京都練馬区に移築して、哲学者の和辻哲郎が住んでいた。(だいたい大正末〜昭和30年代初頭まで)
昭和36年に川喜多長政が買い取って、現在の鎌倉市に移築したからだそうですね。
和辻哲郎が亡くなったのが1960年(昭和35年12月26日)ですので、その後すぐに買い取ったのでしょうかね。
和辻哲郎のお墓は、東慶寺にありますね。
川喜多邸は、平成6年に鎌倉市へ寄贈され、平成22年に最景観重要建造物に指定されています。
ですので、和辻邸であり、川喜多邸であったので、旧川喜多邸(旧和辻邸)となっているのでしょう。
和辻氏と川喜多氏は面識ないと、川喜多映画記念館の学芸員が行っていました。
ではなぜ??
あくまでも推測の域を出ないんですが、
この家を東京練馬区に移築した大工棟梁が山田源市という人で、小林勇の邸宅も建てた方だそうです。
小林勇は、岩波書店創業者 岩波茂雄の娘と結婚し岩波書店の会長になった方です。
という事は、山田源市とは知り合いで、当然、和辻哲郎とも知り合いでしょうから(本が岩波書店から出てます)、山田源市が和辻邸を残したいと相談した際に、話が小林勇から川喜多長政に行ったのではないかと思います。
練馬にあった和辻邸に跡地に行かれた方から聞いた話ですが、家が当然違う家が建っているそうですが、昔の門が残っているそうです。
なぜ、この門は移築しなかったのだろうか・・と。
鎌倉の旧川喜多邸は、10月の公開以外に11月も特別公開がされるそうですので、ぜひ足を運んでみてください。
川喜多邸を訪れた有名人(抜粋)
アラン・ドロン(俳優)、フランソワ・トリュフォー(監督)、田中絹代(俳優)、笠智衆(俳優)、ヴィム・ヴェンダース(監督)など多数。
👉 鎌倉市川喜多映画記念館「旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)について」
川喜多映画記念館について
戦前・戦後を通じてヨーロッパ映画の名作を日本に紹介し、国際映画祭を通じて日本映画を世界へ広めた映画文化の立役者である川喜多長政・かしこ夫妻が住んでいた場所に、鎌倉市の映画文化発展を目的として2010年に開館したのが川喜多映画記念館です。
▶映画資料の常設・特別展示
▶名作映画の上映
▶映画講座・講演会・ワークショップ
などが年間を通じて行われ、映画ファンから研究者まで幅広く楽しめる内容になっています。
私も何度もここで映画を見ましたが、椅子もよくて部屋もこじんまりしてて且つ高くないのでお勧めです。
以前、原節子の回で、「新しき土」を見た(2020年10月31日)時には、ノンフィクション作家の石井妙子さんのトークイベントもあって、ちょうど「女帝 小池百合子」がベストセラーになって話題になっていた時ですね。
美人で話もうまくて、詳しくて・・面白かったです。
川喜多映画記念館と旧川喜多邸アクセス
鎌倉市川喜多映画記念館
〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-2-12 TEL: (0467)23-2500 FAX: (0467)23-2503
JR鎌倉駅・江ノ電鎌倉駅 東口下車
小町通りを八幡宮に向かい 徒歩8分
小町通りをぶらぶら散歩し、買い物や食事をしてから行くのもお勧めです!
追加情報
10月10日と11日に行けない方は下記にもチャンスが!
旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)特別公開
陰影の中で金繕いを再発見する。
2026年10月31日(土)、11月1日(日)、3日(火・祝) 10:00~16:00(最終日は15:00終了)
※11月2日(月)は休館
◆ギャラリー案内(日本語)/毎日1回・13:00~30分程度(先着順10名)