手斧始式(ちょうなはじめ)とは
釿始(読み)ちょうなはじめ
中世に樵(きこり),杣(そま)と大工の仕事がわかれて以来,釿は大工仕事の最初の工程に使われる工具として,墨壺とともに大工の最も重要な工具であった。
釿始(ちようなはじめ)(木造始(こづくりはじめ))は建築儀礼の一つで,建築物の起工式のこと,また古くは木匠の家で新年に仕事始として行う儀式をいった。
釿は大工道具としてだけでなく,臼など刳り物にも使われてきた。
(出典:世界大百科事典)

鶴岡八幡宮の「手斧始式」は、1191年の大火で焼失した社殿を現在の場所(本宮)に再建した際の故事に由来する神事です。
当時、由比ガ浜に船で運ばれた材木を、大工たちが「鎌倉天王謡」を歌いながら一の鳥居付近から鶴岡八幡宮まで運び、社殿を造営したことにちなんでいます。
現在の手斧始式は、古い儀式の保存と営繕の事始めとして行われるほか、鎌倉市内の大工や鳶など建築関係者の仕事始めの行事としての意味も加わっています。
当日は、若宮大路の二の鳥居から神職の先導で、鎌倉の建築業関係者が木遣音頭を勇ましく歌いながら、御神木を舞殿前の祭場まで運びます。
神職による祭儀の後、烏帽子・直垂姿の大工たちが登場し、木材を削る「手斧(ちょうな)」を振るい、「さし」で寸法を定め、鋸を引き、墨を打ち、かんなをかけるといった一連の作業を、古式ゆかしい道具を用いて再現します。
また、建築関係者の仕事始めにふさわしく、とび職による勇壮な「梯子乗り」も奉納されます。出初式というほうがわかりやすいかも・・

参考:鎌倉観光公式ガイド
参考:原田寛『鎌倉のまつり・行事 小事典』かまくら春秋社 2012
開催時間・お勧めポイント
開始:13時からですが、段葛からやってきますので、二の鳥居からスタートするのは12時30分ごろです。段葛の二の鳥居付近にいると練り歩きが始まります。見学客は段葛は歩けませんので、横の道を一緒に歩く感じです。
12時30分前ぐらいに、二の鳥居で待機して、段葛をあるく大工さんたちを見ながら鶴岡八幡宮まで行くのも良いと思います。大工さんたちの「木遣唄」を聞きながら・・



舞殿前で現在では目に触れる機会の少ない木造りの作法が執り行われますが、舞殿の近くで見るのはかなり大変です。大工さんたちの練り歩きとともに鶴岡八幡宮に行くと、観光客はそこで参拝者の波に呑まれて前に進むことが難しくなります。(写真参照)
舞殿前で神事を真近に見る場合は、あらかじめ早めから場所を確保するしかないようです。
もしくは大ビジョン画面で見るか・・私は最後まで見ていないので終了時間は??ですが、12時30分ぐらいから、二の鳥居から歩いて舞殿に付き、神事が始まって、梯子乗りまで見ようと思うと2時間以上はかかりそうですね。



2020年と2024年の写真を比べてみると、なんか2020年の方が混んでいたような・・。あと、鶴岡八幡宮の警備員さんの服装が赤でとてもかっこいいんですよね~。
アクセス&お役立ち情報
アクセス
鶴岡八幡宮
開門・閉門時間 通年:6時〜20時
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
鶴岡八幡宮社務所 TEL:0467-22-0315
鶴岡八幡宮の化粧室
鶴岡八幡宮の化粧室の場所です。
舞殿の横の休憩所の化粧室はいつも混んでいます。
流鏑馬馬場にある化粧室のほうが若干空いているきがしますが、奥の駐車場の化粧室が一番空いている可能性が高いです。
国宝館の奥にも化粧室があります。
ここはほとんど人がいないですが、国宝館を利用した人のみが利用可能となっています。

鶴岡八幡宮の祭事
鶴岡八幡宮は1年を通して多くの祭事を執り行っています。
そのうちのいつくかをブログで紹介していますので、ぜひご覧ください。
👉 鶴岡八幡宮の祭事
鶴岡八幡宮の英語のガイドブック
鶴岡八幡宮でしか購入できない英語のガイドブックです。
分かりやすいです。

まとめ
鶴岡八幡宮の「手斧始式」は、鎌倉の新年を象徴する伝統行事で、古式ゆかしい木造りの儀式を間近で見られる貴重な機会です。
12時30分ごろに二の鳥居から始まる練り歩きは迫力があり、舞殿前では大工たちが手斧や鋸、墨打ちなどの作法を丁寧に再現します。
混雑はありますが、早めの場所取りや動線を意識すれば、より深く楽しめる行事です。
新春の鎌倉で、歴史と職人の技に触れたい方におすすめの神事です。
今回のお勧め本は、永井路子著『永井路子の私のかまくら道 改訂版 鎌倉の歴史と陰』かまくら春秋社 2001 です。
元々30年前の本なんですが読んでいて歩きたくなった道がありました。翌週、実際に歩きに行きました。写真と比べてみて、「あー変わったな」「ここ残ってる!」って・・楽しかったです。


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