2026.4.8 花まつり|お釈迦様が生まれた日 Hanamatsuri is the Great day that Buddha was born

花まつりとは

花まつりは4月8日のお釈迦様の誕生を祝う仏教行事で「灌仏会」「降誕会」とも言われてます。

日本における灌仏会(かんぶつえ)の起源は、『日本書紀』推古天皇十四年(606年)四月八日の記述に見ることができます。この日、元興寺金堂において銅仏・繡仏の完成を祝う斎会が行われ、それ以降、各寺院で毎年四月八日と七月十五日に斎会が執り行われるようになったと記されています。
この「設齋※1」は、灌仏会と孟蘭盆会(盂蘭盆会)にあたるものと考えられています。

日本書記 国宝北野本 巻第22 国会デジタルコレクション

※1 設齋 (せっさい):
▶ 仏教の行事で、仏や祖先のために斎(さい・清め・儀式)を行うこと
▶ お寺で行われる法要・供養・祭礼の意味合いがあります
▶ 特に古代日本では、仏像の完成や特定の日に行う儀式のことを指すことが多いです

奈良時代には、花御堂に誕生仏を安置し、五香水を注いだことも伝えられており、灌仏会が古くから行われてきた行事であることが分かります。
日本に仏教が伝来した時期については538年説と552年説がありますが、いずれにせよ推古天皇の時代には仏教が広く受け入れられており、灌仏会が行われていたとしても不思議ではありません。

灌仏会は、華やかに飾られた花御堂の中で誕生仏に甘茶をかけ、甘茶を振る舞う行事で、特に子どもたちに親しまれてきました。そのため、近年になってから「花まつり」という呼び名が使われるようになったとされています。

「花まつり」という名称の由来については諸説あり、お釈迦様が花咲くルンビニーの花園で誕生したことに由来するという説や、1901年にドイツへ留学していた近角常観が、ドイツの「Blumen Fest」を「花まつり」と訳して日本に紹介したという説があります。

この行事で誕生仏に甘茶をかけるのは、甘茶に特別な意味が込められているためです。中国には「為政者が善政を行い平和な世が訪れると、甘い露が天から降る」という言い伝えがあり、インドには「甘茶は神々の飲み物で、飲めば不老不死になれる」という伝説があります。
つまり、甘茶をお釈迦様にかける行為は、敬意と信仰の象徴であると言えますね。

出典:京都芸術大学通信教育課程 「【和の伝統文化コース】四月八日のお花まつり」 2021年03月19日 

重要な仏教行事として3つあります。

2月15日涅槃会についてもブログを書いてますのでぜひ覗いてみてください
👉 2.15 釈尊涅槃会 妙本寺涅槃図は見た方がよい

今回のお勧め本は、松尾剛次著『鎌倉古寺を歩く: 宗教都市の風景』 (歴史文化ライブラリー 202) 吉川弘文館 2005 です。
そんなに多くのお寺が出てくるわけではないですが、その寺の歴史の深堀ができました。鎌倉に大仏が作られたのはなぜか?なぜ阿弥陀仏なのか?なぜ大仏は、猫背なのか?と言った興味深い事柄などについても、とてもわかりやすく紹介してくれています。

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花まつりをしているお寺

鎌倉には「花まつり(灌仏会)」をしているお寺は数ありますが、そのなかでいくつかをご紹介いたします。
特に祭事がない場合は、拝観時間に参拝すれば大丈夫です。

👉 極楽寺
本堂の前にお釈迦様が安置されていますので、お参りをして甘茶をかけましょう。
参拝者への甘茶の振る舞いもございます。

4/8は開山である忍性上人の五輪塔を見ることが出来ます。普段は非公開ですので、ぜひこの時期に拝観をお勧めします。
寺域の奥には忍性と三代長老順忍の墓塔である五輪塔があります。
忍性塔は中世鎌倉最大級の五輪塔で、毎年4月8日の花祭りに公開されています。(撮影禁止)
【忍性菩薩御廟特別参拝】2025年情報
7日:11時00分~16時00分
8日:10時00分~16時00分
貧者や病人の救済に身命を惜しまぬ努力をされた極楽寺開山忍性菩薩。今も奥の院に遺る墓塔 五輪塔(国重要文化財)を参拝できます。
👉 鎌倉観光公式ガイド

👉 満福寺
腰越にある満福寺でも「花まつり」が開かれています。

👉 妙本寺
妙本寺の本堂前にお釈迦様が置かれていますので、こちらで甘茶をおかけしましょう。
4月8日は、お釈迦さまがお生まれになられた日です。當山ではこの日に限り、本堂正面に花御堂が用意され、産湯とされている甘茶を誕生佛にかけ、供養してただいております。また、10時より釈尊御降誕会法要が行われます。

👉 建長寺
法堂に花御堂が置かれ、一山の僧侶が集まって法会が行われるそうですが、私が参拝した2022年4月8日は特に何もされてなかった感じです。コロナ禍だったからかしら?

👉 長谷寺
2025年の情報ですが、法要:10時より 釈迦像前(上境内さくら広場脇)
参拝者への甘茶の振る舞いもございます。
法要の後には、琴演奏家 林信子氏と尺八奏者 善養寺惠介氏による奉納演奏を予定しております。 

👉 光明寺では、写経:10時00分~、法話:13時00分~、法要:14時00分~(2025年)が行われたそうです。 👉鎌倉観光公式ガイド

👉 円覚寺
仏殿、10時から、見学可能
降誕会(花まつり)はお釈迦様の御生誕の法要です。仏殿の中央に、お釈迦様がお生まれになったルンビニー園をあらわす「花御堂はなみどう」と呼ばれるお堂を設け、屋根を花で飾ります。天上天下を指さした誕生仏をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけてお祝いをします。お釈迦様の誕生を慶び、九匹の龍が現れて甘露の雨を降り注いだという様子を模して甘茶をかけます。

👉 東慶寺
本堂前にて花御堂のお釈迦様にお参りができますと過去の情報でありますが、2026年はまだ出ていないようです。

👉 浄智寺
玄関前や曇華殿にお釈迦様が置かれますが、年によって違うことがありそうです。

👉 明月院
4月8日のお釈迦様の誕生日には、本堂の丸窓「悟りの窓」のところに花御堂が設置され、誰でも甘茶がかけられます。

👉 杉本寺
花御堂を花で飾り、お釈迦さまがお生まれになったとき、九頭の竜が天から香ばしい水(甘露)を吐いて産湯を使わせたという言い伝えから甘茶をお釈迦様(誕生仏)にそそいでお釈迦さまの誕生を祝います。

お参り甘茶をかけるだけでしたら、ほとんどの寺院では10時から16時の間に参拝すれば大丈夫だと思います。
ここに載せてない寺院で「花まつり」は開催されていると思います。
ふらっと訪れたら新しい出会いが待っているかもしれません。

参考までに、紹介した寺院を順に歩いて回るとすると
円覚寺 →東慶寺 → 浄智寺 →明月院 →建長寺 → 杉本寺 → 妙本寺 → 光明寺 → 長谷寺 → 極楽寺→(江ノ電)→満福寺でだいたい14kmほど(キョリ測調べ)になりますので、1日で回れないことはない?

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