鎌倉宮 大正天皇祭は、毎年12月25日11時から執り行われる大正天皇の御霊を慰める神事です。
鎌倉宮は、後醍醐天皇の皇子・護良親王(もりよししんのう)を祀る、鎌倉でも特に静かで厳かな空気をまとった神社です。親王は南北朝の動乱の中で非業の最期を遂げた人物として知られ、境内には親王が幽閉されたと伝わる土牢が残り、訪れるたびに歴史の重みを感じさせてくれます。
この記事では、護良親王の生涯と鎌倉宮の見どころ、そして毎年12月25日に行われる「大正天皇祭」の様子を、実際の参拝経験をもとに分かりやすく紹介します。年末に鎌倉を訪れる方や、歴史ある神社をゆっくり巡りたい方に役立つ情報をまとめました。
鎌倉宮の成り立ち
大塔宮(おおとうのみや)鎌倉宮は、護良親王の意志を後世に伝えるために、明治2年(1869)明治天皇の勅旨によって創建されました。
鎌倉宮という名は明治天皇自らつけられたそうです1)。1873年には明治天皇の行幸を仰ぎ、官幣中社に列格されました。
祭神である護良親王(1308~1335)は後醍醐天皇の皇子で、護良親王は比叡山延暦寺の天台座主になり、大塔宮に居を構えたことから大塔宮(おおとうのみや)護良親王と言われたそうです。

護良親王は11歳にして比叡山延暦寺に入り、20歳より同寺天台座主を務め法名を尊雲と号し、尊雲法親王はこの期間を比叡山の大塔にいたことから大塔宮と称されていました2)とか、6歳の頃に仏門に入り、20歳の若さで天台座主の地位につき、東山岡崎の法勝寺九重塔(大塔)に住んだことから大塔宮と呼ばれました3)とか言われています。
出典により若干の違いはありますが、若くして比叡山延暦寺に入り、二十歳で天台座主になられたようですね。
北条時行の中先代の乱(詳しくは『逃げ上手の若君』を参照)の際に幽閉されていた土牢で討たれてしまいました。
出典
1) 吉田茂穂『鎌倉の神社 小事典』かまくら春秋社 2002年
2) 奈良県五條市「地域に名を残した大塔宮護良親王」
3) 名古屋刀剣博物館「南北朝時代 護良親王」

鎌倉宮 大正天皇祭 スケジュール
開始時間:11時 (START: 11:00AM)
社務所から出てきて、拝殿で神主さんの祝詞や舞や玉串奉納などが執り行われます。(だいたい1時間ぐらいです)
終了後、拝殿の前の庭で、くじ引きが行われました。私は箱根の温泉の素が当たりました。このようなお土産もとってもうれしいですね。ありがとうございました。(2022年の情報です)
大正天皇は1879年に誕生、1912年(33歳)に即位され、1926年(大正15年/昭和元年)12月25日崩御御(享年47)されました。
大正天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある)です。



今回のお勧め本は、吉田茂穂監修, かまくら春秋社編集『鎌倉の神社 小事典』かまくら春秋社 2002 です。
鎌倉の神社についての歴史・由来などをわかりやすく書かれています。私もこのブログを書く時に参考図書とさせていただいております。ぜひ皆さんにも読んでいただきたい一冊です。
アクセス
鎌倉宮
鎌倉市 二階堂154 TEL.0467-22-0318
JR鎌倉駅から京急バス「鎌倉宮行き」終点下車 目の前。(乗車時間 約8分)

鎌倉駅から約1.8kmですので、歩いて25分ぐらいでしょうか?
鶴岡八幡宮や荏柄天神社に参拝しながら行かれると楽しいです。
鎌倉宮のお勧めグッズ
鎌倉宮の代表的な御守りといえば「獅子頭守」だそうです。御祭神護良親王が、ご自分の兜の中に入れて出陣したという、鎌倉宮で一番人気のある御守りです。大・中・小・夫婦・ストラップ付と様々の大きさがあります。また、マイメロディ、シナモロール、クロミちゃんの御朱印帳もあります。
👉 鎌倉宮ホームページ


まとめ
鎌倉宮の大正天皇祭は、華やかな行事とは異なり、静かに歴史へ思いを向けられる貴重な時間です。護良親王の悲劇の生涯、大正天皇の崩御日という背景を知ることで、神事の厳かさがより深く感じられます。年末の鎌倉で落ち着いたひとときを過ごしたい方には、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
鎌倉宮では1年を通して多くの神事や祭事が執り行われています。
特に有名なのが、5月の「草鹿(くさじし)」と10月の「鎌倉薪能」でしょうか・・
草鹿についてはブログで紹介していますので、ぜひご覧ください。
👉 2026.5.5|鎌倉宮の草鹿神事。古式ゆかしい弓術と鎌倉の歴史にふれる一日

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