例年1月25日の 常楽寺 文殊祭 |秘仏開帳と転読法要の見どころ

鎌倉常楽寺 山門
鎌倉 常楽寺山門

鎌倉市にある常楽寺では、毎年1月25日に「文殊祭」が行われます。
この日は、秘仏である文殊菩薩像が一年に一度だけ御開帳され、境内には甘酒が振る舞われるなど、穏やかな雰囲気が広がります。

僧侶が経典を独特の節回しで読み上げる「転読法要」も行われ、常楽寺ならではの厳かな時間を体験できます。
この記事では、文殊祭の見どころや当日の流れ、参拝のポイントを過去の写真とともにわかりやすく紹介します。

2026年1月25日

⏰ 時間
14時から(前日の24日は宵祭)
📝 受付
なし(拝観無料)
🚶‍♂️ 見学場所
文殊堂の周り(決して広くはないので譲り合って)
以前拝観した際は、始まる前に文殊堂に上がらせていただき文殊菩薩様を拝観することが出来ました
👥 混雑
境内は結構な人で混雑します
⏳ 到着目安
写真のように前列で見学したい場合は30分前だと安心です
当日は甘酒の振る舞いがありますので早めでも楽しめます
⌛ 所要時間
約1時間
👟 服装
特にありません
📸 撮影
撮影可(仏事や他の人の邪魔にならないように)
☔ 雨天
実施
⚠️ 注意点
特にありませんが、譲り合って見学が大事です
🌸 お勧め
やはり僧侶の後ろで見学が一番は迫力があります。
最初は前列で後半は少し引いて離れてみるのをお勧めします。

秘仏である文殊菩薩像はこの日だけ御開帳されるものの、姿を近くで確認しにくい点が少し残念だとも言われていますが、私が参拝した時は堂に上がらせていただけました(年によって違いそうです)ので、そこで文殊菩薩を見ることができました。

見学する場所は決して広くはないので、前の方で見るのでしたら早めについておきたいですね。譲り合って見学しましょう。

14時から始まって、15時前には終了しました。

13:36 奥に文殊菩薩
鎌倉常楽寺 文殊祭に参加している僧侶たち
14:00 始まります
鎌倉常楽寺 文殊祭に参加している僧侶たちのよる転読の様子
14:06
鎌倉常楽寺 文殊祭に参加している僧侶から私たちへ
14:17

僧侶の読経が本堂いっぱいに響き渡り、声の重なりが体の奥まで振動するようでした。転読が始まると、巻物を勢いよく繰る音と読経のリズムが一体となり、思わず息をのむほどの迫力でした。(2020年情報)

迫力ある動画もぜひ!

転読風景
文殊の梵字

 文殊菩薩は、物事の本質を見抜く「智慧」を象徴する存在として親しまれています。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉に示されるように、判断力や洞察力を授ける菩薩として、学問成就の祈願でも広く信仰されています。

 モデルとなる人物は実在したとされ、古代インド・コーサラ国の舎衛城に住んだバラモン出身の学識ある人物で、経典編集にも携わったと伝えられています。ただし、学問そのものを司るのは虚空蔵菩薩であり、文殊菩薩はより深い「真理を見抜く力」を象徴する点が特徴です。

文殊菩薩は観音菩薩などと異なり、仏教の教えの中から形成された純粋な仏教由来の菩薩でもあります。「空」の思想に基づく智慧を体現する存在であり、この点が信仰上の個性となっています。 

鎌倉市・大船の地に建つ臨済宗の古寺・粟船山常楽寺には、日本七文殊の一つに数えられる文殊菩薩像が安置されています。

この像は、宋から渡来した蘭渓道隆が頭部を携えて来日し、身体部分は寺で自身が造ったと伝えられる珍しい作例です。

通常は厨子の扉が閉ざされており、拝観できるのは年に一度だけです。

右手に如意、左手に経巻を持つ鎌倉時代の像で、とりわけ頭部は蘭渓道隆が宋から伝えたものとされ、歴史的にも貴重な仏像です

毎年1月25日に開かれる「文殊祭」は、この寺で最も賑わう行事です。

祭りの中心となるのは、十六部六百巻に及ぶ『大般若経』を読み上げたことに代える「転読」という独特の作法。

十数名の僧侶が経巻を左右にリズミカルに繰り広げ、アコーディオンを奏でるように素早く送りながら経を転じます。1巻ごとに読誦が成就した旨を声高に告げる光景は迫力があります。

常楽寺は臨済宗建長寺派に属するため、この法要には建長寺の僧侶も多く参加します。

臨済宗建長寺派 粟船山(ぞくせんさん)常楽寺(拝観は無料)

本尊:阿弥陀如来像
創建:1237年(嘉禎三年)

参道は100mぐらい、境内もきれに手入れがされていました。

本堂の天井には狩野雪信画「雲龍」が描かれていて、眼に光がないのは、夜になると動き出したため両眼の視力が奪われたとも・・

鎌倉常楽寺へ続く参道と案内石碑
常楽寺入口
鎌倉常楽寺の本堂と横に見える文殊堂
仏殿
鎌倉常楽寺の本堂内の阿弥陀如来像
阿弥陀如来像

大船の地名はこの「粟船(あわふね)」に由来していると言われます。

1237年、鎌倉幕府三代執権北条泰時が妻の母の供養のために粟船御堂を建て、退耕行勇が供養の導師を務めたのが始まりとされています。

本堂の裏にお墓があります。

鎌倉常楽寺奥にある石碑とお墓
本堂の奥にあるお墓

建長寺の開山である、蘭渓道隆が鎌倉に来られた時、最初にこの「常楽寺」に入ったとされ、建長寺が出来るまでの5年間ここに住み、ここから宋の禅を広めたことから「常楽は建長の根本なり」とも言われているそうです。
(参考:『鎌倉の寺 小事典』かまくら春秋社 2001年)

仏殿前の紅葉もみごとでした。

2026年11月下旬~12月上旬の紅葉の季節にも参拝してみてはいかがでしょう

鎌倉常楽寺も紅葉しているみごとな木
2025年11月30日撮影の浄楽寺の紅葉

鎌倉市大船5丁目8-29 (拝観無料)
1.JR大船駅東口 徒歩17分。(約1400m)
2.JR大船駅東口 バス乗車(4分)、「常楽寺」下車徒歩5分
天気が良ければ歩いたほうが、バスを待っている時間まで考えると早いかもしれませんね。

鎌倉常楽寺 文殊祭の時に掲げられるのぼり旗
浄楽寺への参道

裏山には木曽義仲の息子の木曽義高の霊を祭った木曽塚がありますので、こちらもぜひ!
常楽寺の山門を出て右に行き、細い道を常楽寺沿いに歩いて、登っていきます。

以前よりきれいに整備されていましたので、登りやすくなっています。

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