「建長寺 開山忌」は、禅宗専門道場として創建された建長寺で、開山・蘭渓道隆大覚禅師の遺徳を偲ぶために行われる重要な法要です。
2025年からは熱中症対策のため日程が5月に変更され、23日と24日の2日間にわたり宿忌・半斎が執り行われます。
法堂での僧侶の整列や読経、普段は閉じられている仏殿裏扉が開かれるなど、建長寺ならではの厳かな雰囲気を体感できる行事です。
併せて、開山忌準備のため、半僧坊御祈祷も5月22日、23日、24日は休みです。(売店、御朱印は通常通り受付け)
建長寺 開山忌 時間・並ぶ場所・注意点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 宿忌 | 5月23日(土)14時00分から約1時間 |
| 半斎 | 5月24日(日) 9時30分から約1時間 |
| 受付 | なし |
| 拝観料 | 建長寺に入るのに500円かかります |
| 並ぶ場所 |
仏殿が修理中のため、法堂で行われるようです。 「開山忌」は一般人は入れない西来庵で行われます。 開山忌が終了すると僧侶たちが出てきて法堂へ向かいますので、鐘の近くで待っていれば見学できます。 |
| 混雑 | 敷地が広大なため、それほど混雑せず見学可能 |
| 到着目安 | なし |
| 所要時間 | 30分~60分 |
| 撮影 | 可能ですが、仏事ですので節度をもって |
| 雨天 | 決行 |
| 注意点 | 特になし |
半斎の時は、9時ぐらいには到着しておいたほうが無難、11時頃には終了していると思います。
開山忌の日はかつては無料でしたが、2025年からは通常の入館料500円がかかりますのでご注意ください。


過去の「開山忌」の様子
私が以前見学したのは、2020年と2021年7月24日でしたので、その時の写真とともに流れを紹介します。
この頃はコロナ禍でしたので、人も少なかったです。
「開山忌」は一般人は入れない西来庵というところで行われます。
再来庵には、蘭渓道隆大覚禅師の墓がありますが、一般の人は入れません。

西来庵での仏事が終了する際には、鐘が撞かれます。
西来庵の鐘と建長寺の境内にある国宝の鐘が交互に撞かれますので、そちらも楽しみです。
その後、10時過ぎぐらいにお坊さんたちが西来庵から出て見えて法堂で僧侶が整列して儀式を行い、その後堂内を巡りながら読経が続きます。
仏殿の中の様子を外から見ることができます。
人が多いと後ろから見ることになりますので、譲り合って見たいものです。


また、普段は閉じられている仏殿の裏の扉が開かれているのを見ることが出来るのは貴重な機会でした。


写真の時刻を見ると10時32分でしたので、そのころには終了してたのかと思います。
現在、仏殿は改修中ですので法堂で執り行われると思います。


建長寺の仏殿は、関東大震災被害のあと、修復されて以来100余年が経っているんですって!
雨漏れなど老朽化が進んだ事により令和5年2月から屋根替えなどの大規模修理に入っていて完成予定は令和9年8月だそうです。
堂内に安置されていた千体地蔵271体もこの期間に修復が行われているそうです。
建長寺について
鎌倉五山第一位の建長寺は、1253年に北条時頼が南宋の高僧 蘭渓道隆(大覚禅師) を迎えて創建した、日本で最初の禅宗専門道場です。
正式には巨福山建長興国禅寺といい、山号は地名の巨福呂から、寺号は年号からつけられました。
本尊は木造地蔵菩薩坐像。
鎌倉五山の第一位、臨済宗建長寺派の本山です。
境内に入ると、総門・三門・仏殿・法堂が一直線に並ぶ壮大な伽藍が広がり、まるで“禅の一本道”を歩いているような静けさに包まれます 。

建長寺の地は、かつて「地獄ヶ谷」と呼ばれた処刑場でした。
ここにあった心平寺の本尊地蔵菩薩を受け継いだので、禅寺としては珍しく地蔵が本尊となっています 。
仏殿にはその地蔵菩薩坐像と千体地蔵が並び、静かに訪れる人を迎えてくれます。
境内には、三解脱門、1255年鋳造の国宝・梵鐘や唐門など見どころがたくさんあります 。
建長まつりの際には、三門に登れる年があります。
以前登った時の様子を紹介していますので、ぜひご覧ください。
👉 建長寺の宝物風入れ2025|開催日程・見どころ・過去の三門公開の写真紹介



建長寺には江戸時代の豪商 河村瑞賢の墓もあります。
毎年6月18日には「河村瑞賢忌」が執り行われています。
物流改革(東廻り・西廻り航路)や治水事業で日本の経済を動かした瑞賢は、晩年に禅へ深く傾倒し、この地に眠ることを選びました 。


塔頭は49院を数えたといわれますが、現存しているのは12院だそうです。
西来庵・妙高院・同契院・天源院
正統院・龍峰院・宝珠院・回春院
禅居院・華蔵院・長寿寺・円応寺
開山:蘭渓道隆について
建長寺の開山・蘭渓道隆(らんけいどうりゅう) は、南宋の涪州(現在の重慶市付近)に生まれ、13歳で出家しました 。
来日していた月翁智鏡との縁から日本に渡る決意を固め、1246年に博多へ到着します 。やがて執権・北条時頼 により鎌倉へ招かれます 。
時頼は道隆の力量に深く感銘を受け、軍務の合間にも教えを請うほどの厚い信頼を寄せ、1253年、時頼は新たな禅の中心となる寺院を創建し、道隆をその開山に迎えます。これが 建長寺 の始まりです 。
1253年は建長5年ですので、その年号がお寺の名前になったんです。創建当初の建長寺は、住持の多くが中国僧で、境内には中国語が飛び交う“異国の禅寺”だったと記録に残っています 。
道隆はここで厳格な禅林の規則を定め、修行者を導きました。その教えは『法語規則』として残り、現在は国宝に指定されています 。
元寇の時期には“元の密偵ではないか”と疑われ、甲斐や伊豆へ配流されるという波乱も経験します 。それでも彼は禅の道を曲げず、各地で寺院の再興に尽力し、京都建仁寺・寿福寺・鎌倉禅興寺などの住持となりました。
再び建長寺に戻り、弘安元年7月24日(1278年8月13日)に建長寺で66歳の生涯を閉じました。
蘭渓道隆の後継として、無学祖元が来日し、鎌倉五山第二位の「円覚寺」の開山になりました。
現存する蘭渓道隆の肖像画としては、
▶京都 西来院「大覚禅師像」:文化遺産オンラインで画像見ることが出来ます 👉木造蘭溪道隆坐像(西来庵開山堂安置)
▶福岡県・勝福寺「大覚禅師像」(重文)👉西区役所 総務部 企画振興課「西区の宝」
▶滋賀県・永源寺の「蘭渓道隆像」(南北朝時代か、蘭渓・約翁・寂室の3幅対)
▶宮城県・瑞巌寺(蘭渓・性西法身・明極聰愚の3幅対、宮城県指定文化財)👉宮城県「指定文化財」
▶静岡県・修禅寺
彫刻は、鎌倉・常楽寺の「蘭渓道隆像」、長野県・西岸寺の「大覚禅師椅像」(鎌倉後期から南北朝時代か)などがあります。
その他情報
開山大覚禅師750年遠諱
現在、建長寺では2028年に迎える 開山大覚禅師750年遠諱 に向けて、文化財修繕や記念行事の準備が進められています。
遠諱(おんき)とは
没後50年刻みに行われる大法会のことで、この節目に大覚禅師の遺徳を偲び、師の教えに立ち返り、改めて自分を見つめ直す報恩行事として厳修するそうです。
建長寺 750年遠諱(おんき)👉 750年遠諱(おんき) | 巨福山 建長寺
建長寺アクセス
住所 :鎌倉市山ノ内8
電話: 0467-22-0981
拝観時間 8:30~16:30
拝観料 大人(高校生以上)500円、 小人(小中学生)200円 ※お支払いはすべて現金のみ

北鎌倉駅から約1km、歩いて12分ぐらいです。途中、円覚寺(鎌倉五山第二位)、東慶寺(縁切寺、かけこみ寺)、浄智寺(鎌倉五山第四位)、長寿寺(足利尊氏の自邸跡、土日のみ拝観)など見どころ満載です。
建長寺は桜の季節も見事です!
そちらもぜひ 👉 2026年|鎌倉の桜はどこで見る?エリア別の名所とおすすめ散策コースを写真付きで紹介

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