5月5日の端午の節句にあわせて行われる「鶴岡八幡宮 菖蒲祭」は、厄除けの象徴とされる菖蒲を供え、無病息災を祈る伝統行事です。舞殿では神職による祭儀が厳かに執り行われ、初夏の訪れを感じさせる静かな雰囲気に包まれます。
この記事では、2026年の鶴岡八幡宮 菖蒲祭の日程や行事の流れ、由来などを、初めて訪れる人にもわかりやすく紹介します。
鶴岡八幡宮 菖蒲祭 の時間・並ぶ場所・注意点まとめ
開催日:2026年5月5日
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開示時間 | 13時 |
| 受付 | なし |
| 拝観料 | なし |
| 拝観場所 | 舞殿(360度どこからでも見学可能) |
| 混雑 | 休みの日は人が多いですが、見学できないほどではありません |
| 到着目安 |
特にありませんが、神職や巫女さんが社務所に整列する様子から見たい場合は、 13時前に社務所前で待機すると良いです。 |
| 所要時間 | 約30分 |
| 服装 | 特になし |
| 撮影 | 可能 |
| 雨天 | 実施 |
| 注意点 |
祭事中は舞殿から本殿へ続く道の前には立てません。 そのため、真正面から見ることは出来ません。 |
過去の菖蒲祭の様子

| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 12:50頃 | 巫女さんや神職が社務所の前に並び始めます。 |
| 13:00 | 舞殿に向かって歩き出します。(途中で拝礼する場所に寄ります) |
| — | 舞殿にて祝詞奏上。 |
| — | 巫女の舞。 |
| 13:35頃 | 神事終了し、社務所へ戻ります。 |
舞殿では神職による神事が厳かに執り行われ、続いて巫女さんの舞が奉納されました。
舞殿のすぐ近くで見ていたこともあり、鈴の音や足さばきがよく伝わり、静かな中にも張りつめた空気が漂っていました。全体としてはおよそ30分ほどで終了した印象です(2023年)。
GW中ですので参拝客は多いですが、舞殿は360度どこからでも見学できましたので安心してください。


5月5日の「端午の節句」は、古くから「菖蒲(しょうぶ)の節句」とも呼ばれ、平安時代には宮中で大切な年中行事として行われてきました。
菖蒲は邪気を払い、病を防ぐ力があると信じられてきた植物で、戦国時代には武将たちが魔除けや厄除けとして、兜の前立や甲冑の模様に用いました。


また「菖蒲」が「尚武(武を尊ぶ)」と同じ音であることから、武家社会では特に縁起のよいものとされました。
江戸時代になると、武への憧れは男の子の健やかな成長を願う気持ちと結びつき、武者人形や鯉のぼりを飾る風習が広まりました。
現在でも、菖蒲湯に入ったり、粽(ちまき)を食べたりするのは、病気や災いを遠ざけ、無病息災を祈るためです。
出典:鶴岡八幡宮ホームページ「菖蒲祭」
いずれアヤメ(菖蒲)かカキツバタ(杜若) 見分け方
私は「いずれがあやめかかきつばた」と “が” が入ると思ってましたが、入らないほうが多いようですね。「どちらもがすぐれていて美しく、優劣をつけがたいこと。選びだすのに困ること。」という意味だそうです。
源頼政がぬえ退治の褒美として菖蒲前(あやめのまえ)という美女を賜るにあたり、同じような美女2人の中から見つけ出すよう命じられた時に詠んだ「五月雨に沢べのまこも水越ていづれあやめと引きぞわづらふ」(「太平記―二一」)によるとされています。
「ショウブ」「アヤメ」「カキツバタ」の違いが分からないので調べてみました。

アヤメはアヤメ科。山野に自生する多年生宿根草で、早春に葉を出し、5~6月に開花、秋には葉が枯れる。花びらの基部に虎班模様がある。乾燥地を好む。漢字で書くと「菖蒲」だそうですが・・
カキツバタはアヤメ科。ノの字の白い斑紋(花びらの根元に白い模様がある)がある。水辺を好むので、水があればカキツバタと思ってよいそうです。
花菖蒲はアヤメ科の多年草で、6月頃に咲きつけ根が黄色。比較的水はけのよい場所を好む。






で表にまとめてみました。特徴を覚えれば見分けがつくようになるかもしれません。
黄色だけで覚えると「アヤメ」と「ハナショウブ」の区別がつかないので、黄色で細目模様が「アヤメ」黄色は「ハナショウブ」。つけ根が白いのが「カキツバタ」とでも覚えようかしら・・合ってます?
| 項目 | アヤメ | カキツバタ | ハナショウブ |
|---|---|---|---|
| 漢字 | 菖蒲 | 杜若 | 花菖蒲 |
| 特徴 | 花びらの付け根に網目模様がある | 白く細い一本線(白い筋)がある | 付け根に黄色の模様がある |
| 時期 | 5月上旬〜中旬・下旬 | 5月中旬〜下旬頃 | 5月下旬〜6月下旬頃 |
| その他 | 乾燥地を好む | 水辺を好む | 湿地に咲く |
上の表をじっと眺めて再度写真を比べてみましょう。



一方、菖蒲はショウブ目ショウブ科のショウブ属に属するもので、ハナショウブとは違うもの。
葉につやがあり、香りが強い。葉の基部は淡い紅色を帯びている。池沼やため池など水辺に群生。花は淡い黄緑色の楕円形。

菖蒲は、葉や茎に香りの成分を含む植物で、折ったり揉んだりすると爽やかで力強い香りが広がります。
この香りには災いを遠ざける力があると信じられ、古くから5月5日の端午の節句には、ヨモギと一緒に家の入口や軒先に飾られるなど、健康と安全を願うために用いられてきました。
やがて鎌倉時代以降、武士の世になると、「しょうぶ」という音が「尚武(武を尊ぶ)」を連想させること、また細長い葉の姿が刀に似ていることから、端午の節句は武家にとって特に意味のある行事として重視されるようになったと考えられています。
参考
👉 丸茂慎一『鎌倉 花の歳時記』山と渓谷社 1991
👉 婦人画報「初夏の花「しょうぶ(菖蒲)」と「あやめ(菖蒲、文目、綾目)」の見分け方」
👉 潮来市「花の見分け方」
5月5日の子ども日になぜ菖蒲?
5月5日のこどもの日は、奈良時代に中国から伝わった「端午の節句」に由来するといわれています。古代中国では、5月は雨季を前に病気や災いが起こりやすい時期と考えられ、邪気を払うための行事として端午の節句が行われていました。
その際、強い香りをもつ菖蒲が厄除けの植物として用いられ、家の軒に飾ったり、湯に入れたりする習慣が生まれたと考えられています。
この風習は日本に伝わり、平安時代には宮中行事として「端午の節会」が行われるようになりました。菖蒲の香りで身を清め、災いを避けることを願っていたとされています。
やがて武士の時代になると、菖蒲の葉が剣に似ていることや、「尚武」「勝負」と同じ音であることから、男の子の成長や強さを願う行事として受け取られるようになりました。



江戸時代には、こうした意味合いが庶民の間にも広まり、鯉のぼりや武者人形を飾り、家族で菖蒲湯に入って無病息災を祈る習慣が定着したといわれています。現在のこどもの日に行われる菖蒲湯も、長い歴史の中で受け継がれてきた日本の大切な風習の一つです。
菖蒲にはリラックス効果のある成分が含まれており、健康面でも効果があります。5月はこれから夏を迎える時期。体調管理をするうえでも効果が期待できます。
その他お役立ち情報
鶴岡八幡宮アクセス
鶴岡八幡宮
開門・閉門時間 通年:6時〜20時
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
鶴岡八幡宮社務所 TEL:0467-22-0315
鶴岡八幡宮の化粧室
鶴岡八幡宮の化粧室の場所です。
舞殿の横の休憩所の化粧室はいつも混んでいます。
流鏑馬馬場にある化粧室のほうが若干空いているきがしますが、奥の駐車場の化粧室が一番空いている可能性が高いです。
国宝館の奥にも化粧室があります。
ここはほとんど人がいないですが、国宝館を利用した人のみが利用可能となっています。

鶴岡八幡宮の祭事
鶴岡八幡宮は1年を通して多くの祭事を執り行っています。
そちらもぜひご覧ください。
なお、鎌倉宮では同じ日に「草鹿(くさじし)」が行われています。菖蒲祭を見たあとに鎌倉宮へ向かっても、歩いて20分ほどなので十分間に合いました。
草鹿は14時30分頃まで続いていたため、両方を見学することができました。

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