鎌倉・扇ガ谷に佇む「旧山本条太郎別荘」は、近代数寄屋建築の美しさと、手入れの行き届いた庭園が魅力の歴史的建造物です。
ふだんは非公開ですが、毎年秋にわずか2日間だけ一般公開が行われ、多くの来訪者訪れます。
本記事では、建物の見どころ、山本条太郎の人物像、庭園の魅力、そして当日の回り方まで、初めて訪れる方にも分かりやすくまとめました。鎌倉散策の特別な一日に、ぜひ参考にしてください。
山本条太郎と別荘
福井藩士山本条悦の長男。共立学校(開成中学・高校の前身)を中退後、三井物産に入社。横浜支店、上海支店、上海紡績株式会社、大阪支店などを経て、明治42(1909)年常務取締役に就任。辛亥革命の革命派に資金提供し支援したが、大正3(1914)年シーメンス事件に連座し、辞職。5年に特赦。9年衆議院議員に当選。以後当選5回。昭和2年政友会幹事長、同年満鉄社長(後に総裁)に就任し、満洲開発を推進。五・一五事件後は政友会・民政党の挙国一致内閣論を主張した。10年貴族院議員。
生没年 慶応3年(1867年)10月11日 〜 昭和11年(1936年)3月25日
山本条太郎別荘は、現在は神霊教鎌倉霊源閣となってますが、長谷桑ケ谷(鎌倉能舞台のある谷戸)の海抜40メートルの崖上に位置し、大正7 年(1918)に山本条太郎が別荘として建設した近代の数寄屋建築です。
シーメンス事件で取締役を辞任し、その後特赦のあと衆議院議員になる間、山本丈太郎51歳の時にに建てられたということですね。お金もってんな~と思ったら、もともとは妻の父の土地だそうです。
旧山本条太郎別荘 一般公開 開催時間
旧山本条太郎別荘 一般公開(宗)神霊教鎌倉『霊源閣』11/29(土)~30(日)10:00~16:00
建物とお庭の年に一度の一般公開を行います。その為、室内を花結びで飾り、地元の吊るし雛、鎌倉の建物を描いた絵等を展示します。三畳台目のお茶室でお茶体験もあります。
会場 |旧山本条太郎別荘(鎌倉市長谷3-2-11)
入場料|500円(お茶の体験は別途)
申込み|団体(10名以上)の場合は事前申込ください。
主催 |長谷の会
お勧め時間は特にありませんが、晴れた日で時間内に行くのがよろしいと思います。1時間ぐらいゆっくりと散策する気分で・・
私は2020年11月21日と2022年11月27日に拝観しました。天気も良く景色がとてもきれいでゆっくりとした時間を過ごすことが出来ました。
正面から入っていくと長い砂利道を歩いていきます。右手にはきれいに手入れをされている広大な庭や木などがあります。



庭を見学したあと玄関から中へ入ります。入る所は大きくないんですが、玄関は広いですね。靴を脱いで階段を上り2階へ。畳の部屋があり座って天井を眺めるのも庭を眺めるのもOK。
サンダルが置いてありますので、それをはいてそこから庭に出ることも出来ます。



眺望も素晴らしい。由比ガ浜が見えます。



部屋に戻り奥へ行ってもいいですし、庭からぐるりと回っての散策もお勧めです。
奥からぐるりと最初の門の方へ降りていくことも出来ます(その際はご自身の靴をお忘れなく)。



アクセス
旧山本条太郎別荘(鎌倉市長谷3-2-11)
江ノ電長谷駅から徒歩6分(約500m)
近くには鎌倉能舞台もあります。こちらは、野村萬斎さんの狂言も観覧することができますので、お勧めです。👉 鎌倉能舞台
鎌倉の建築物
鎌倉には多くの鎌倉の景観重要建築物があります。お寺や神社だけではなくそんな建物をめぐる観光も楽しいです。泊まれるホテルもありますし、レストランとして食事もできるところもあります(ドラマのロケでも使われました)。 👉 鎌倉市「鎌倉の景観重要建築物等一覧表」
鎌倉で有名な建築物と言えば、「鎌倉文学館」「旧華頂宮邸」「古我邸」です。
紹介記事を書いてますので、ぜひご覧ください。
👉 2026.4.18–19|旧華頂宮邸の内部公開が貴重!昭和初期の洋館とフランス式庭園を楽しむ2日間
まとめ
旧山本条太郎別荘は、大正7年に建てられた近代数寄屋建築で、普段は内部を見ることができない貴重な建物です。
年に一度の一般公開では、広い庭園や丁寧に手入れされた植栽、畳の部屋から眺める由比ガ浜の景色など、
建物と自然が一体となった空間をゆっくり楽しめます。
室内には花結びや吊るし雛、鎌倉の建物を描いた絵が展示され、三畳台目の茶室ではお茶体験も可能です。
建物内部と庭園の両方を巡ると、山本条太郎がこの場所に別荘を構えた理由が自然と伝わってきます。
アクセスは江ノ電・長谷駅から徒歩6分と便利で、周辺には鎌倉能舞台などの見どころも多く、あわせて散策するとより充実した時間になります。
大正期の建築美と静かな庭園を味わえるこの一般公開は、鎌倉の近代建築に触れたい人に特におすすめです。

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