毎年5月23日、宝戒寺の大聖歓喜天堂(だいしょうかんぎてんどう)にて大聖歓喜天供が執り行われます。
開催時間
13時から
大聖歓喜天堂の前で読経があり、だいたい1時間ぐらいで終了します。(2021年の情報)
後ろに立って参拝者と一緒に見学ができます。(無料)
私が参加した年はコロナ禍の2021年でしたので、5~6人ほどだったと思います。



前日の22日は13時から、「德崇大権現会(とくそうだいごんげんえ)」と「大般若経転読会(だいはんにゃきょうてんどくえ)」も執り行われますので、前日に参加してみるのも良いですね。
北条高時公が自刃し鎌倉幕府が滅亡した5月22日に北条氏鎮魂のため、德崇大権現としてお祀りされている御神像を権現堂から本堂にお迎えして大般若経を転読し、歌舞音曲が奉納されます。
大般若経の正式名称は「大般若波羅蜜多経」といい、三蔵法師玄奘がインドから持ち帰った経典を翻訳したもので、僧侶が経を読みながら経典をアコーディオンのようにパラパラと動かします。

大聖歓喜天とは
歓喜天(読み)カンギテン
《〈梵〉nandikeśvaraの訳》頭は象、身体は人間の姿をした仏法守護神。もとインド神話の魔王で、のち仏教にとり入れられたもの。単身像と双身像とあり、双身像は、男神と女神とが抱擁する姿をとることが多い。夫婦和合・子宝の神として信仰される。大聖歓喜自在天。聖天しょうでん。
👉コトバンク「歓喜天」
インド発祥の神でサンスクリット語では、ガナパティ(Ganapati)/ガネーシャ(Ganesha)と言われるそうです。
象の頭・人の身体を持つ姿が特徴

本来は「障害を取り除く神」、「知恵・成功・繁栄をもたらす神」として広く信仰されてきました。インド → 中国 → 日本へと伝わる中で、仏教と深く結びつき、日本では、大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)、聖天(しょうでん)さまと呼ばれています。
神様でありながら、仏教の守護神として信仰される存在です。
仏教的な位置づけとして、日本仏教では、聖天さまは単なる神様ではなく、十一面観世音菩薩の化身、大日如来の変化神とも説かれています。
つまり「仏の慈悲 × 神の力」を兼ね備えた、非常に特別な存在です。
単身象と双身象の二つの代表的なお姿があり、
① 単身像(象頭人身)は、インド由来の姿で、障害除去・知恵・成功の象徴しています。
② 双身像(大聖歓喜双身天)は、象頭人身の男女が抱擁している姿で、男性が大聖歓喜天、女性が十一面観音の化身ともされています。陰陽和合・夫婦和合・願望成就を象徴してます。
なぜ「最強の現世利益神」と言われるのかですが、聖天さまのご利益は非常に幅広く、現実的です。「商売繁盛」「夫婦和合・家庭円満」「子宝成就」「良縁成就」「厄除け・開運」「学業成就」「病気平癒」「心願成就」など幅広いですね。
最高にありがたい神様であり仏様ということになります。
今回のお勧め本は、秋山哲雄著『鎌倉幕府滅亡と北条氏一族』敗者の日本史 (7) 吉川弘文館 2013 です。
秋山氏は、日本中世史(中でも主に鎌倉時代の研究)が専門の国士舘大学 文学部 史学地理学科教授です。👉国士舘大学
とても分かりやすい本を書かれる先生で、内容がすっと入ってきます。この本も霜月騒動と足立泰盛の章が特に分かりやすかったです。
宝戒寺は北条家ゆかりのお寺ですので、ぜひ読んでみてください。


宝戒寺
天台宗、創建1335年
開山 円観慧鎮(えんかんえちん)
もともと北条氏の執権邸があり、1333年の北条氏滅亡後その霊を弔うため、後醍醐天皇の命をうけた足利尊氏によって建立されました。
参道入り口には「北条執権邸旧蹟」という石碑もあります。
初秋に咲くシロサギはきれいで、別名「ハギの寺」と呼ばれています。



宝戒寺自体は静かで、本堂に上がるとたくさんの仏像に出会えます。座ってじっと眺めているだけでも心が洗われるようで、誰にもせかされることなく静かな時間を過ごすことができるお寺です。



宝戒寺は梅も見ごたえがあります。



宝戒寺の参道も桜の季節は見事です。



宝戒寺の御朱印も見事です。
ご本尊は鎌倉二十四地蔵尊の第一番とされる子育て経読み延命地蔵様で、鎌倉三十三観音は第二番の准胝観音様をお祀りしています。鎌倉江の島七福神の毘沙門天様をお祀りしております。



鎌倉を訪れる際には気に入った御朱印帳をもっていきましょう。もちろん、お寺でその場でも購入できます。御朱印帳を入れる袋もいいですね。日本製 金襴 京都 西陣織【龍 黒】


アクセス
鎌倉市小町3-5-22
鎌倉駅から約900m、歩いて12分ぐらいです。
[夏時間 4月〜9月] 開門 9 : 30 閉門 16 : 30
[冬時間 10月〜3月] 開門 9 : 30 閉門 16 : 00
拝観料:大人(高校生以上)300円、中学生200円、小学生100円

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